



熊野古道沿いの茶畑で育てた、無農薬自然栽培の茶葉を手摘み、鉄釜で炒って、むしろの上で手もみして天日で干した昔ながらの製法は、非常に時間と手間がかかる為市場には出回りません。釜で炒った香ばしい香りとゴールドの水色、さわやかな味は熊野に吹き渡る風のよう。ウーロン茶と同じ半発酵のお茶になります。地域の人は飲む前にさらに炒ってほうじ茶にし、郷土食茶粥のお茶になります。お茶名人は、ほうじ茶にするのにお茶をつぎ足しながら湿気を与えて2時間、茶葉を焦がさないように炒ります。そこまでしなくても焦がさないようにご家庭のフライパンで炒ってほうじ茶にすると、一つの茶葉で全く異なる味わいになります。八十八夜の新茶の時期だけの贅沢な味わいは、特に甘みが強く、まろやかさがあって格別なおいしさです。春限定の味わいをお楽しみください。